第2回 コンピュータの基礎演習
今回の目標
- Gmailから教員宛にフォーマルなメールを送ろう
- AIを使ってメールの下書きを作ってみよう
- タイピングの練習をしよう
1. Gmail — メールの基本
大学では、Gmailを使って教員や事務局とやり取りします。ここでは 署名の設定 と フォーマルなメールの書き方 を学びます。
1-1. Gmailにログインする
- ブラウザで Gmail を開く
- 大学のGoogleアカウント(
i学籍番号@st.t-kougei.ac.jp)でログインする
ログインできない場合
大学のメールアドレスとパスワードが分からない場合は、情報センターの案内を確認してください。
1-2. 署名を設定する
署名とは、メールの末尾に自動で追加される「自分の情報」のことです。ビジネスメールでは署名を付けるのがマナーです。
設定手順:
- Gmailの画面右上の 歯車アイコン ⚙️ をクリック
- 「すべての設定を表示」 をクリック
- 「全般」 タブを下にスクロールし、「署名」 セクションを見つける
- 「+ 新規作成」 をクリックし、署名名を入力(例:「大学用」)
- 以下のような署名を入力する:
東京工芸大学芸術学部
インタラクティブメディア学科1年
学籍番号 2024000
工芸 太郎
mail: i2024000@st.t-kougei.ac.jp- 「デフォルトの署名」で「新規メール用」と「返信/転送用」の両方にこの署名を選択
- ページ最下部の 「変更を保存」 をクリック
注意
学籍番号・氏名・メールアドレスは自分のものに置き換えてください。
1-3. フォーマルなメールを作成・送信する
大学では教員にメールを送る機会が多くあります。社会に出てからも使える正しいメールの書き方を身につけましょう。
メールの構成:
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 宛先 | m.nakajima@int.t-kougei.ac.jp |
| 件名 | 課題1(2024000 工芸太郎) |
| 本文 | 下記参照 |
本文の例:
中島先生
お世話になっております。
インタラクティブメディア学科1年の工芸太郎です。
これまでパソコンはあまり利用したことがないので、
この授業で使い方を覚えていきたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
(以下、署名が自動で入ります)フォーマルメールのポイント:
- 冒頭に 宛名(〇〇先生)を書く
- 「お世話になっております。」 で始める(初回は「はじめまして。」でもOK)
- 自分の所属と名前 を名乗る
- 本文は 簡潔に、丁寧な言葉遣い で書く
- 結びは 「よろしくお願いいたします。」 などで締める
よくあるNG例
- 件名が空 → 件名には用件と名前を入れましょう
- 「中島さんへ」→ 大学では「先生」を使いましょう
- いきなり用件 → 挨拶と名乗りを忘れずに
- 「了解です」→ 目上の人には「承知いたしました」を使いましょう
1-4. スマートフォンにGmailアプリをインストールする
大学のメールをスマホでも受け取れるようにしましょう。
- 大学の設定ガイド を参考にする
- Gmailアプリをインストール(すでにインストール済みの場合はアカウント追加)
- 大学のGoogleアカウントでログインする
2. AIにメールの下書きを依頼する
セクション1で学んだフォーマルなメールの書き方を、AI(Claude)に教えて下書きを作らせてみましょう。AIはとても便利なツールですが、正しい指示(プロンプト)を出す ことが重要です。
2-1. Claudeにアクセスする
- ブラウザで Claude を開く
- Googleアカウント(大学のアカウントでOK)でログインする
- 初回登録時は 電話番号による認証 が必要です。以下の手順で進めてください:
- 「電話番号を入力」の画面が表示されたら、自分のスマートフォンの番号を入力する
- SMSで届いた6桁の確認コードを入力する
- 認証が完了するとClaudeのチャット画面に進む
Claudeとは?
Claude(クロード)は、Anthropic社が開発した対話型AIアシスタントです。文章の作成、要約、翻訳など、さまざまなタスクを手伝ってくれます。
2-1-1. GmailをClaudeに接続する
ClaudeとGmailを連携させると、メールの内容を直接Claudeに読み込ませたり、下書きを保存したりできるようになります。以下の手順で設定しましょう。
- 左サイドバーの 「カスタマイズ」 をクリック
- 「コネクタ」 タブをクリック(またはページ内の 「アプリを接続」 ボタンをクリック)
- 一覧から 「Gmail」 をクリック
- 「接続」 をクリックし、表示されたGoogleアカウント選択画面で 大学のアカウント を選ぶ
- Googleの権限確認画面で 「許可」 をクリック
- Claudeの画面に戻り、Gmailが接続済みになっていれば完了
大学のアカウントを使うこと
個人のGmailアカウントではなく、大学のGoogleアカウント(i学籍番号@st.t-kougei.ac.jp)で認証してください。
接続後にできること
- 「先生から来たメールを要約して」など、自然な言葉でメールを検索・参照できる
- 作成した下書きをGmailに保存できる(自動送信はされません)
2-2. メールの下書きを依頼する
以下の状況を想定して、Claudeにメールの下書きを依頼してみましょう。
想定シチュエーション:
あなたはコンピュータリテラシーAの課題の提出期限に間に合いそうにありません。体調不良で数日パソコンに向かえなかったことが理由です。担当教員の中島先生に、提出期限の延長をお願いするメールを書きたいと思っています。
やってみよう:
- まずは 何も指示せず に、以下のようにだけ入力してみましょう:
課題の提出期限を延長してほしいというメールを書いてAIの返答を確認してみましょう。おそらく、以下のどちらかの反応が返ってきます:
- 「どんな状況ですか?」と聞き返してくる → 情報が足りないとAIが判断したサインです
- 複数のパターンを提示してくる → AIが自力で補おうとした結果です
AIが「何を聞いてきたか」「何を自分で補おうとしたか」に注目してください。それが プロンプトに最初から含めるべきだった情報 です。
2-3. プロンプトを改善する
AIが聞き返してきた内容を手がかりに、指示を書き直してみましょう。AIの質問リスト=必要な情報リスト と考えると、何を追加すべきかが見えてきます。
プロンプトに含めるべき情報:
| 要素 | 内容の例 |
|---|---|
| 自分の立場 | 東京工芸大学 インタラクティブメディア学科 1年 |
| 宛先 | 中島先生(コンピュータリテラシーAの担当教員) |
| 用件 | 課題の提出期限の延長をお願いしたい |
| 理由 | 体調不良で数日パソコンに向かえなかった |
| メールの形式 | フォーマルな大学のメール(セクション1で学んだ形式) |
改善したプロンプトの例:
以下の条件でフォーマルなメールの下書きを作成してください。
・差出人:東京工芸大学 芸術学部 インタラクティブメディア学科1年 工芸太郎
・宛先:中島先生(コンピュータリテラシーAの担当教員)
・用件:課題の提出期限を延長してほしい
・理由:体調不良(発熱)で数日間パソコンに向かえなかったため
・形式:大学の教員に送るフォーマルなメール
・冒頭に宛名、挨拶、自己紹介を入れ、結びは丁寧にしてください
・Gmail上に下書きを作成してください- 改善前と改善後を見比べて、AIが追加で質問してこなくなったか、1回でほしい出力が得られたか を確認しましょう
AIとのやり取りを減らすことがゴール
AIは曖昧な指示でも何かしら答えようとします。ただし、情報が足りないと何度も聞き返してきたり、見当違いの内容を出力したりします。最初から必要な情報を揃えておくと、1回のやり取りで目的の出力が得られるようになります。
2-4. 出力をチェックして修正する
AIが書いた文章は、そのまま送ってはいけません。必ず自分で内容を確認しましょう。
チェックポイント:
- [ ] 先生の名前は正しいか?
- [ ] 自分の所属・学籍番号・名前は正しいか?
- [ ] 敬語の使い方は適切か?(大げさすぎないか、くだけすぎていないか)
- [ ] 嘘の情報が含まれていないか?
- [ ] 自分の言葉として自然に読めるか?
AIを使うときの大切な心構え
- AIの出力は 下書き(たたき台) です。最終的な責任は自分にあります
- AIは もっともらしい嘘 をつくことがあります(ハルシネーション)。事実は必ず自分で確認しましょう
- 個人情報(学籍番号や電話番号など)をAIに入力する際は注意が必要です
2-5. 完成したメールを送信する
- AIの出力をもとに、自分で修正・調整して 最終版のメール を完成させる
- セクション1で学んだ手順で、Gmailから教員宛に送信する
- 宛先:
m.nakajima@int.t-kougei.ac.jp - 件名:
課題2(学籍番号 氏名)
- 宛先:
3. タイピング練習
PCを使いこなすには、キーボード入力のスピードと正確性が欠かせません。今日から毎回練習して、少しずつ上達していきましょう。
3-1. e-typingでタイピング練習をする
- e-typing ローマ字タイピング にアクセスする
- 「腕試しレベルチェック」 を始める
- 画面に表示される文章を、できるだけ正確に入力する
- 結果画面で スコア と レベル を確認する
スコアの目安:
| レベル | スコア | 説明 |
|---|---|---|
| E〜D | 0〜100 | 練習あるのみ!毎日少しずつ取り組もう |
| C | 100〜200 | 一般的なレベル。正確さを意識しよう |
| B | 200〜300 | なかなかの腕前!スピードも上げていこう |
| A以上 | 300〜 | 素晴らしい!さらなる高みを目指そう |
3-2. ベストスコアを確認する
- 何度か練習して、ベストスコア を確認しておく
- 毎回スコアを意識して練習を続けましょう
タイピング上達のコツ
- ホームポジション(左手人差し指を
F、右手人差し指をJ)を意識する - 最初は スピードより正確さ を重視する
- 毎日5〜10分の練習を続けるのが一番効果的
- キーボードを見ないで打つ ブラインドタッチ を目指そう
提出物
以下を完了して提出してください。
| # | 提出物 | 提出方法 |
|---|---|---|
| 1 | 課題1のメール(セクション1で作成) | Gmailから教員宛に送信 |
| 2 | 課題2のメール(セクション2でAIを使って作成) | Gmailから教員宛に送信 |
提出前チェックリスト
- [ ] 課題1:件名に学籍番号と氏名が入っているか?
- [ ] 課題1:本文はフォーマルな書き方になっているか?
- [ ] 課題2:AIの出力をそのままではなく、自分で確認・修正したか?
- [ ] 課題2:件名に学籍番号と氏名が入っているか?
まとめ
今回は以下の3つを学びました:
- Gmail — 署名の設定とフォーマルなメールの書き方
- AI活用 — Claudeを使ったメールの下書き作成とプロンプトの書き方
- タイピング — e-typingでの練習とスコアの確認
次回は Microsoft 365 のアカウント作成と Word の基本的な書式設定について学びます。
