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グループワーク

身の回りの感性価値に意識を向けるグループワーク

概要

身の回りの様々な物事と,様々な印象(オノマトペ,形容詞,〇〇感)を掛け合わせて生まれる概念について話し合う.

手順

  1. 思いつく限りの印象を表す言葉を列挙し,通し番号を振ってください.(15分,目標:50個)
  2. 印象を分類してください(20分)
    • 視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚
    • それ以外の感覚的な印象(e.g. そわそわ,どきどき)
    • それ以外の抽象的な印象(e.g. 高級感,原始的,先進的)
  3. 思いつく限りの身の回りのモノを列挙し,通し番号を振ってください(目標:50個).
  4. ランダムに組み合わされた印象とモノの組み合わせに対して,それがもし存在するとしたら,
    • どんな形ですか?(できればイラストで!)
    • どんな色ですか?
    • どんな触り心地ですか?
    • どんな音ですか?
    • (どんな匂いですか?)
    • (どんな味ですか?)
    • 役に立ちますか(価値はありますか)?
  5. 各グループの組み合わせを共有してください.

感性価値を表現するアイディアを生み出すグループワーク

概要

身の回りの様々な物事,場所...と,価値に結び付く印象を掛け合わせた新しい表現等についてアイディアを出しあう.

手順

  1. 思いつく限り列挙した印象を,以下の3種類に分類してください. ポジティブ|ネガティブ|どちらとも言えない・場合による
  2. ポジティブ(ネガティブ)な印象の中からランダムに1つ選んでください.その印象から連想される物事,場所等を思いつく限り列挙し,通し番号を振ってください.
  3. その中からランダムに1つ選び,その印象を言葉や実物をそのまま提示する以外で表現する方法を考えてください.

Sense-Making を意識するグループワーク

目的

モノとの相互作用(行為-知覚のループ)を通じたSense-Making(意味生成)の過程を意識し,エナクティビズムについて理解する.

手順

  1. 各グループに与えられたモノに触れてみてください
  2. どのような行為をすると,どのような感覚や結果が得られるかをリストアップしてください
  3. 与えられたモノはどんな使い道や価値を持つかを思いつく限り考えてください
  4. このグループワークに使えそうなモノを探してきてください

Sense-Making(意味生成)とは

Sense-Making(意味生成)とは

外界との関わりの中で「これは何で,どう関わればよいのか」を,行為と感覚を通じて立ち上げていくプロセス.例えば,初めて見るモノを手に取り,振ったり押したりする中で「あ,これはこう使うのか」と理解していく過程がSense-Making.意味は最初から存在するのではなく,体験者の行為を通じて生まれる.

エナクティビズム(Enactivism)

外界に対する行為を通じて外界の意味が見出され,行為と知覚は不可分であるという考え方.従来の「目や耳から情報を受け取って脳で処理する」という受動的な知覚モデルに対し,「自ら手を伸ばし,動き回ることで初めて世界が見えてくる」と考える.詳しくはキーワードページを参照.

振り返り

  • アート作品において「作者が伝えたいメッセージやコンセプトが先にあり,それを体験者が受け取る」というモデルは,体験者が作品に対する行為と知覚のループを通じて作品価値を見出すプロセス(Sense-Making)が軽視されがち.
  • あくまでも作者によるメッセージやコンセプトは " 種 " の状態であり,体験者による体験を経て価値へと花開く,という考え方が重要.

Sense-Making を不透明化するグループワーク

目的

よく知るモノに対し,あえて異なる方向のSense-Makingを通じて,無意識になっていた "モノとの相互作用を通じて獲得した意味" を意識し直す.

手順

  1. 各グループに与えられたモノに触れてみてください
  2. どのような行為をすると,どのような結果が得られるかをリストアップしてください
  3. 与えられたモノの別の使い道を思いつく限り考えてください
  4. このグループワークに使えそうなモノを探してきてください

振り返り

  • よく知るモノとのインタラクションは,何をしたらどうなるかほぼ予測できる → モノの意味が無意識/透明化した状態
  • 透明化した意味は,体験者の適切な振る舞いを方向づけるシグニファイアとして有用
  • 同時に,体験者の予測を超える/裏切る新たな体験を提示することで,再び体験者のSense-Makingが不透明化(意識化)される
  • 不透明化した状態から,再び意味を見出すプロセスは体験型アートの主観的価値につながる

身の回りのモノゴトを"課題化"する

目的

身の回りのモノゴトから,感性情報学研究や作品制作の出発点となる"課題"を見出す.

手順

  1. ランダムに提示されるキーワードからひとつ選択してください
  2. そのキーワードに関係する感覚,知覚,印象,価値,問題等を列挙してください
  3. それらを,以下の3種類に分類してください. ポジティブ|ネガティブ|どちらとも言えない・人や場合による
  4. ポジティブ|ネガティブなものをひとつ選び,なぜそうなのかを分析,予想してください.
  5. どちらとも言えない・人や場合によるものをひとつ選び,どのような場合にそうなのかを分析,予想してください.
  6. 4.と5.の内容をそれぞれ1枚ずつのスライドにまとめて共有してください

振り返り

  • 実際は研究課題が先にある場合もあれば,研究対象や作品コンセプトを練っている最中に浮かび上がってくることも多い
  • 研究課題は,実際は広く社会に知られた問題だけでなく,まだ課題として認識されていなかったり,課題かどうか不明確なもの,まだ言葉になっていないものもある
  • 不明確な課題こそ,アート作品による"外在化"が有効な手段
  • 他にも,インタビューやアンケート等によって課題を浮き彫りにするのがオーソドックスな方法