第13回 作品体験会とアンケート調査
全員の作品を互いに体験し、アンケートでデータを収集します。
今回のゴール
- 作品を他の受講者に体験してもらい、アンケートデータを収集する
- SD法・UEQ-S・自由記述によるフィードバックを得る
- 全員の作品を体験し、多様な表現に触れる
準備するもの
| アイテム | 説明 |
|---|---|
| 完成した作品 | micro:bit + Pd パッチ |
| キャプション | 前回作成したA4パネル |
| アンケートURL / QRコード | Google フォームへのリンク |
| スマートフォン | アンケート回答用 |
| スピーカー | 音の出力用 |
体験会の流れ
全体のタイムライン
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0:00〜0:15 | セットアップ |
| 0:15〜0:20 | 体験会の説明 |
| 0:20〜1:10 | 作品体験 + アンケート回答 |
| 1:10〜1:20 | 片付け・振り返り |
1. 作品のセットアップ(15分)
以下の手順でセットアップしましょう。
機材の接続
- micro:bit を USB ケーブルで PC に接続する
- SerialOSCConverter を起動し、接続を確認する
- Pd パッチを開き、DSP を ON にする
- スピーカーを接続し、音が出ることを確認する
キャプションの設置
- 作品の横にキャプションを置く
- 体験者から読みやすい位置・角度にする
アンケートの準備
- QRコードを印刷してキャプションの横に貼る
- または、アンケートURLを紙に書いて設置する
セットアップ時の確認事項
- [ ] 音が正常に出力されるか
- [ ] センサが正しく反応するか
- [ ] アンケートのQRコードが読み取れるか
- [ ] ケーブルが安全に配線されているか
2. キャプションの設置
キャプションは以下の情報が一目でわかるように配置します。
- 作品名 --- 大きく目立つように
- 操作方法 --- 図解を含めてわかりやすく
- アンケートQRコード --- 体験後すぐ回答できる位置に
3. 作品の体験(50分)
全員が順番に各作品を体験します。
体験の流れ(1作品あたり):
- キャプションを読む(1分)
- 作品を自由に体験する(3〜5分)
- アンケートに回答する(2〜3分)
- 次の作品へ移動する
体験のコツ
- まずはキャプションの操作方法を確認してから体験する
- いろいろな操作を試してみる
- 体験中に感じたことを覚えておき、直後にアンケートに回答する
- 他の人が体験中の場合は、順番を待つか別の作品に移動する
4. アンケートへの回答
各作品の体験後に、スマートフォンでアンケートに回答します。
回答の手順:
- QRコードをスマートフォンで読み取る
- SD法の項目に回答する(直感的に答える)
- UEQ-Sの項目に回答する(直感的に答える)
- 自由記述欄にコメントを書く
- 送信する
SD法による印象評価
SD法(Semantic Differential method)では、形容詞対を使って作品の印象を7段階で評価します。
回答のポイント:
- 深く考えすぎない --- 直感的な第一印象で回答する
- 中間ばかりにならないように --- なるべく印象に近い側を選ぶ
- すべての項目に回答する --- 空欄がないようにする
SD法の詳細
形容詞対の意味や分析方法については SD法(印象評価) を参照してください。
UEQ-S による評価
UEQ-S(User Experience Questionnaire - Short version)は、ユーザー体験を 実用的品質(Pragmatic Quality) と 感性的品質(Hedonic Quality) の2つの観点から評価します。
回答のポイント:
- SD法と同じく 直感的 に回答する
- 8つの項目すべてに回答する
- 左右どちらの形容詞に近いかを7段階で選ぶ
UEQ-Sの詳細
各項目の意味やスコアの解釈については UEQ-S(UX評価) を参照してください。
自由記述アンケート
自由記述では、数値では表現できない具体的なフィードバックを記録します。
書くとよいこと:
- 特に面白かった部分や操作
- 改善するとさらに良くなりそうな点
- 音や操作について感じたこと
- コンセプトに対する感想
建設的なフィードバック
「良い」「悪い」だけでなく、「○○の部分が△△だったので、□□するともっと良くなると思う」のように 具体的 に書くと、制作者にとって参考になります。
データ収集の注意点
制作者として
- 自分の作品のそばにいて、機材トラブルに対応 できるようにする
- ただし、体験者に 操作方法を過度に説明しない(キャプションで伝わるか確認する良い機会)
- アンケートに未回答の人がいれば、さりげなく声をかける
評価者として
- すべての作品 を体験し、アンケートに回答する
- 回答は 匿名 なので、率直な感想を書く
- 体験の 直後 にアンケートに回答する(時間が経つと印象が薄れる)
データの品質を保つために
- 全員が全作品を体験できるよう、時間配分に注意する
- 1つの作品に長時間滞在しすぎない
- アンケート回答は 体験直後 に行う
重要
アンケートデータは第14回の分析で使用します。回答が少ないと分析の精度が下がるため、全作品への回答 を心がけましょう。
チェックリスト
体験会前
- [ ] 作品が正常に動作することを確認した
- [ ] キャプションを設置した
- [ ] アンケートのQRコードを設置した
- [ ] スピーカーの音量を適切に調整した
体験会中
- [ ] すべての作品を体験した
- [ ] すべての作品のアンケートに回答した
- [ ] 自由記述欄にコメントを記入した
体験会後
- [ ] Google フォームの回答数を確認した
- [ ] 機材を片付けた